くまのレストラン ~後編~

猫に魚あげ続けて解放された追加シナリオ。

どっちかというとこっちが本編感。

猫が連れ去られ、くまを操作し助けに行くところからスタートします。

こっちはもう課金コンテンツだしまるっとネタバレになるので折返しから。

 

 

 

 

地獄行きの列車に乗り、周りをうろつくとホームで見た面々。

話をするも特に面白いことが聞けず、ふと見るとホームで見てない顔がありました。

金髪の女の子。

やたらお喋り好きなその子に色んな人の話を聞いて来てほしいと言われ、

まずはストーカーから聞き込み開始。

ダイブしたときに刑務所から出ておじいさんに撃たれて死亡、

くらいの情報しかなかったのでそもそもそいつがストーカーという認識すらなかった。

死因だったりそれに関連する話を聞いたりして、

まぁ誰かに付きまとって罪になり、償った後でその家族に殺されたのかな?

そんな感じでした。

それでも死後である今も反省しているわけでもなく、

それが愛であり自分の権利だとまで主張していることを女の子に告げると、

また違う人の話を聞いてこいとのこと。

結婚詐欺師(?)っぽい女性やら、独裁者やら、マッドサイエンティストやら、

あとチンピラみたいなのの話を聞きに行くと少年を脅してるところに遭遇。

追い払って女の子に報告したり、アレコレすると列車の空気が一変。

人の気配が減った。

看護師や少年なんかは残ってるけど、さっき聞き込みした人たちがいない。

 

列車の外(?)に出てはしごを登ると、女の子がチンピラを射殺。

こうやって救えない魂を排除する役目らしい。

そして出てくる黒い影。

話してる内容から、たぶん娘がいた屋上の鍵を締めたガキ。

ちょっと前に拾った拳銃を向け、撃つか撃たないかの選択肢。

撃ちませんでした。これ、エンディング変わるのかな…?

 

地獄に着き、それぞれ二度と会うことはないだろう面々と別れ、

女の子に行き先を聞かれ「虚無」と答える。

虚無へ行くための船着き場まで案内してもらい、女の子ともお別れ。

船を漕いでくれてるカロンさん(だっけ?)は無口かと思いきや、

話しかけまくったらめっちゃお喋り好きな人(?)らしく、

いろんな話をしてくれました。

 

どうやら虚無はろくでもない魂の行き先で、

地獄に落ちた人らは転生の可能性があるのに対し、虚無はそこで尽きる運命らしい。

「希望の灯」があれば戻ってこられるから絶対なくすな、と言われ、送り出され。

 

どっかのタイミングで猫のターンきたんだったけどどこだったかな?

虚無に連れてこられた猫は、虚無の悪魔(絶望くれくれ言ってた黒いやつ)とお話。

虚無の悪魔的にいろいろ思うことがあったらしく、

一緒に遊びたい、友達になってほしいとか云々。

絶対裏切るパターンだろって思ったけどそんなことはなかった。

かくれんぼしたりおにごっこしたりしてたら、

突然出てきたサッカーボール。一緒にサッカーして遊んだ。

虚無に落ちてきた人がそのままモザイクみたいになって死んだ(?)んだけど、

虚無に落ちてきた魂はこうなるらしい。

見た目は子どものようだったけど実年齢(死んだときの年齢)とは違うらしく、

魂は生前一番幸せだった頃の年齢になってるとか。

 

で、猫もちょっとモザイクみたいにゴワゴワってなってるんですね。

途中から気付いたけど最後にパタっと倒れ、猫もさっきの少年のように。

悪魔は「やっぱりダメだった…」と落ち込んでました。

そもそもここに落ちてきた時点でもう戻れないらしく、

ここから出られるのは虚無の悪魔だけで、今は体力がないから出られないらしい。

「絶望」を食べるのはよくないから力が出ないとか。

だからさっきの少年の魂も食べずに我慢してた。

 

で、くま。

虚無に落ちてきた影たちをスルーしつつ奥へ。

一番奥にたどり着いたくまが見たのは虚無の悪魔と朽ち果てそうな猫(娘)。

悪魔が言うには希望の灯があれば猫の体温が戻るかも。

希望の灯がなくなったらもう帰れない。

選択肢が出て迷わず灯を使う。

 

過去の思い出を振り返りつつ、体温が戻った猫とお話。

戻ったところで灯がないからお互い帰れない。

でも生前「1人で逝かせてしまったこと」を気にしていたので、次は一緒に逝ける。

2人で朽ち果てて終了。

 

 

 

で、「つづきから」を押すと虚無の悪魔のドアップ。

もう助けられないから諦めろ。

云々を3~4回繰り返し、悪魔は何か考えて、

「友達とは?」みたいなことをいろいろ聞かれました。

そして自分は友達なのか?とも。

友達だと答えてあーだこーだ言い合うと、

最後の気力を振り絞って助ける的なことを言って、

何事もなかったかのように日常の風景。

猫がくまに料理を作ってくれて感動しながら食べたり、

デザートを作ろう!って話をしたり。

部屋戻って虚無の悪魔の記憶にダイブすると、

覚えていてくれたんだね、最後の気力を振り絞ったから僕は消えた的なことを言って

今度こそ真エンド。

 

 

大体の話はこんな流れ。

さて、いろいろ思うことはいくつかあるけど、まずは感想から。

感動したって意見多かったけど、そんなことはなかった。

良くグラだけ良い作品とかが雰囲気ゲーって言われるけど、

本当の雰囲気ゲーっていうのはこういう作品なのではないかと思う。

感動系にウラがあります!みたいな。

本編はひたすら感動する感じに作られていて、追加シナリオで病んでる雰囲気。

Undertaleみたいなオモテの裏付けやストーリーの奥行きが深まるものでもない。

そんな印象がありました。

死んだ人間の思い出もわりとこう、ありがちか突拍子もないかで、

あまり感情移入できるような泣ける死因ではなかったりしました。

とはいえ作品の本体はそこではないので良いとして。

 

あれだけ絶望を欲していた悪魔がなぜ急に猫と友達になりたがったのか。

あれと友達悪魔は別物なのか?

絶望を欲していたやつはあんまり人と会話できる感じでもなかったけど、

本編後半の連れて行かれるから来ちゃダメって言ってたやつは友達悪魔っぽかった。

別物?それとも同じ個体?

突然の変わり身すぎてしばらく信用できなかった。

 

虚無に落とされた魂たちが1つの塊みたいにされて食われる姿は良かったけど、

じゃああの、屋上に鍵かけたガキの幻影みたいなのは一体なに?

あのいじめっ子も死んだのか、それとも女の子のテストでしかなかったのか。

いじめっ子、回想では2人いたけど出てきたのは1人だった。なぜ??

 

 

ここがイマイチ、なところ。

 

まず仮にも課金コンテンツの最後に、他作品を見下したレビューは良くない。

キモオタの姿を借りて、名前を少し変えてゲームの話をしているけど、

FF15のことを馬鹿にしてる感じがしました。

別に好きな作品ではないけど、好きな人は不愉快になるんじゃないかな。

ただ巷でよく言われている表現(やっぱつれーわ的なの)が許されてるのは、

Twitterやブログなど個人の表現の場だからであって、

金払って買ったアプリに盛り込むのは作者に対する嫌悪にもなりうるので、

そういう表現は控えた方がいいな、って思います。

だって「いい話だったー!最高だったー!」って気持ちになったあと、

好きな作品を馬鹿にしてたら良い気持ちで終われないじゃん?

それが正当な評価なのか、みんな言ってるからノリで許されるw程度なのかは、

ほとんどプレイしてない私には分からないけど…。

 

無課金でも出来るみたいな雰囲気があったので始めたものの、

最後の最後、課金してスポンサーにならないと開かない扉なんかがありました。

さんっざん猫に魚あげて解放したシナリオでは補完できない「くまの死因ダイブ」

…これは追加シナリオのひとつでいいでしょう…マジで。

何で別課金制度にする??ストーリーのひとつじゃん???

ずっと気になってたよ、なんでくまは死んだのか。

娘が死んで自殺したのか、それとも絶望してるうちに事故や事件で死んだのか。

部屋が飾れるとか釣りがどうとかっていうおまけ要素はどうでもいいよ!

ストーリー重視する人間には気になるところなんだよ!!!

…とはいえ、いまさら数秒のダイブのために600円も払いたくないし、

こういうやり方されると余計萎えちゃうので応援しない選択肢を選びます。

 

そもそも話は良かったものの、奥行きがなくただ読むだけ感があったし、

何でそうなった?急に何でその展開に?ってことばかりで、

その謎を解くための隠し要素とかがあるわけでもなさそうだし、

ただご都合主義感が否めませんでした。

特に虚無編。とことん雰囲気メインで、投げやりになったかな?って思うくらい、

虚無に着いてから猫とくまが救われるまでの描写が適当。

普通絶望の淵から2人が助かったところまで話が飛ぶときって、

いったい何があったのかってその後描かれると思うんですけど、

内容としては虚無の悪魔が「僕が頑張ったから」程度で終わりましたね。

もうちょっと深い話が読みたかった。

 

 

こんな感じかなー。 

ドット絵はすごい良かったです。

まぁまぁ楽しめました。